地域デザイン
この春から、総合学園ヒューマンアカデミー校に地域デザインカレッジという学科が新設され、そこの講師として講義をすることになりました。

『地域デザイン』や『地域ブランディング』という言葉が使われるようになったのはどれくらい前でしょうか?
広告業界では『CI(コーポレート・アイデンティティ)』という言葉の方が一般的でした。
ちょうど5年前くらいに水俣で生産者や企業、広報担当の方たちへのデザイン講座をした頃には、まだこの言葉は新しい造語的なイメージだったと記憶しています。

でも『CI』というより『地域デザイン』という方がとてもわかりやすい。
それにデザインの意味が広義に使われ、本来の役割に近い使い方として世間に認識されてきたなと思います。

『地域デザイン』『地域ブランディング』ってなに?
とよく聞かれます。
「都市計画?町おこし?」
それもありますし、それも一緒に進めていくものだと思います。
でももっと重要なのは、地域の魅力の掘り起こし。それを生かし、表現していくことだと思います。

商品パッケージのデザイン等をやっていていつも思うことは、
どんなものでも地域という背景の上に成り立っている。
商品力を上げて行くとことは、地域のブランド力をあげていくことにつながり、
また地域の魅力がプラスされると商品力が高まる。
逆に地域に魅力がないと、商品価値までも下ってしまいかねない。

魅力的な地域って?
昔だったら誰もが『東京』とか『パリ』とかそんな大都市を思い浮かべたかもしれませんが、今はそうじゃない。
環境にやさしい場所。歴史のある場所。自然が沢山ある場所。好みは人それぞれ。

ここで暮らして行くと決めたのなら、そこの魅力を生かし、誇りを持って暮らしたい。
そういう人がたくさんいればその地域は魅力的だし、いい商品も生まれる。

間もなく、おんせんアート展が始まります。
自分たちのホームタウンであるわがまちの魅力を探る活動です。
「・・・だからだめなんだよね、、、」と愚痴をいっても、なにも変わらない。
自分にとって誇れるまちであるように。
やり方はひとつじゃない。
私はめんどくさがり屋で、こもって仕事をするのが好きな人なんですが、
気持ちは前を向いて、頭と体を動かそう!そう思っています。

といことで、4月。色んなことが新しく始まる季節。
こういう話しも、学生さんにできたらなと思っています。


地域デザイン_d0154268_09474753.jpg
photo/木々の間からみるわがまち〈天拝山 荒穂神社から〉
山にすんでいる動物たちはこんな風にまちが見えるんでしょうか。














by nobiru-design | 2015-04-17 09:51 | branding
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